【XY問題】質問のやり方「この問題ってどうやって解くのですか?」

勉強を教えているため、日々様々な質問があります。
適確な質問はどうやってすればいいのでしょうか。
そのヒントとして、世界最大のプログラミング質問サイト『stack overflow』でも話題になっているXY問題を紹介します。
XY問題とは「質問者が、本当に解決したい課題Xについて直接聞くのではなく、Yという二次的な課題を解決する方法を聞く」ことによって発生するコミュケーション上の問題を指す語である
https://ja.wikipedia.org/wiki/XY%E5%95%8F%E9%A1%8C
簡単な例をあげます。
Aさん「計算スピードをあげるにはどうすればいいですか?」
Bさん「反復練習をすればいいです」
Aさん「わかりました、練習します」
Bさん「どうして計算スピードをあげたいのですか?」
Aさん「1から1000までの和を求めるためには、計算スピードをあげてから1から順番に足したら効率がいいと思いまして」
Bさん「それなら、1からnまでの和を求めるための公式n(n+1)/2を使うと簡単に求めることができます」
Aさん「なるほど、1から1000までの和なら1000*1001/2=500500ですね。ありがとうございます」
Aさんは『1から1000までの和を求める』という問題を持っていました。解決策として、計算スピードをあげて1から順番に足していこうとAさんは考えていたため、計算スピードをあげる方法を質問しました。しかし、本当の問題は『1から1000までの和を求める』ことなので計算スピードをあげても大変な計算になります。はじめから『1から1000までの和を求める』方法を聞けばよかったのに・・・。
このように、解決策について質問しても問題が解決されるわけではありません。
率直に問題について質問することが必要です。
質問するときには、自分は何の問題を解決したいのかを明確にして質問をすることが大切なのではないでしょうか。